2014年11月

遠隔授業 高校で解禁へ

本日付の日経新聞で以下のような記事が出ています。

「遠隔授業 高校で解禁へ」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H4U_Q4A111C1CC1000/

私も4年ほど前から、上対馬高校へ遠隔授業を実施しています。
(記事の中にある対馬高校と上対馬高校は別物です)

私達、教える役割を担っている人にとっては、解禁の是非の議論より、
この解禁された状況でどのような教育を、未来の社会の主役である子どもたちに
届けるべきかの議論が重要であり、ここに現場の先生の知恵が沢山
集まるといいなと思っています。

この4年、遠隔授業を実施してきて、
効果を感じるところもあれば、まだまだ課題だなと思うことも有ります。
これはリアルで行う授業と全く同じです。
教育活動とは、矛盾(教育のパラドックス)を抱えたものです。
教員はその矛盾を引受け、それでも尚、教壇に立つ存在です。
(ここは私はいつも苦しんでいます。私が教えていいのか、
他のやり方はなかったのか、いつも反省ばかりなのです。矛盾を抱えているから。
ここでいう矛盾とは、教師自身が善くある姿をわかってないのに、善さを教えなければいけないという矛盾。教育学の本で読み、私は感激したのです。)

遠隔授業というツールが増えた時も、この原理は同じですね。
遠隔授業はただのツールなので、この新しいツールを使って
いかに未来の主役を、旧来の世界に生きてきた私達が育てるかということです。
(あー、矛盾だらけだわー)

可能性のあるツールでは有りますが、
どう運用するかが肝で、そこにはみんなの批判ではなく
みんなで創りあう、デザインしあう知恵が必要。そう思っとります。

いろいろ自分の仕事の周りで環境変化が起きていますが、
私ができることは、粛々と目の前にいる上対馬の可愛い生徒の皆様が
読めるように書けるようになるために毎週授業を行うことです。
これが難しいのですが・・・。