2014年4月

失敗して当たり前と考えよう

ブラジルのサッカー界で有名な言い伝えに
”負けることを恐れると、勝つ意欲まで失う” から気をつけろ
という言葉があるそうです。あるサッカー選手が言ってました。

この言葉は、今の私をよく表しているな‐と思っています。
こんにちは、仁藤です。

現在、私達は研究活動をはじめて11年目です。
ある程度形になってきた途端、私自身も”負け”というか”失敗”を
恐れるようになってきてしまったところがあります。
(今は改善されています)

私達の活動は、道無き道を勝手に進んできました。
雑木林に自分たちで道を作ってきました。
けもの道を行くなかでは、形がきれいなことを求める余裕なんてなかったし
失敗のほうが当たり前だったので怖くもなかったです。

でもある程度道が出来てきた途端、
出来ていない方が目立つようになってきました。
これまでのけもの道だと些細なデコボコは気にもなりませんでした。
でもある程度道ができていると、小さなデコボコが気になりはじめます。

つまり、ゼロからイチを作る過程では、出来ることの方が少なかったので
1つ1つ”出来たこと”を見つけては、達成感を得る毎日だったのに、
イチがある程度出来てからは、出来たことが当たり前になり、
次は出来ないことが目立つようになったということですね。

つねに、希少な方が目立つってだけですね。
(サービスがある程度できあがった世の中に生きる若い人たちが
失敗を恐れる理由もここにあるのではないかと思います。)

ということで、3月頃の私は、昨年度1年間の自分の仕事の
出来なかったことに目が向いていて、反省に反省を重ね、
出来ないことばかりの自分を責めておりました。
その結果、生まれてきた気持ちが”失敗しないようなことをしよう”です。
失敗を恐れるあまり、挑戦する気持ちまでポキっと折れてしまいました。

でも、やめました。私らしくない思考だと気づいて、離れました。

なんのこっちゃない。
自分が立っている後ろに道が出来ているだけで、
目の前にあるのは、いまだ雑木林なのです。
過去に作った道にごみが落ちているのが見えて、それが悪目立ちしてますが、
それを1つずつ拾って、過去の道を、さらに綺麗な道にするよりは、
今眼の前にある道無き道に足を踏み出したほうがよいでしょう。
過去と他人は変えられないとも言いますし。

だからこそ、冒頭のことばが胸にしみました。

”失敗に怯え、進む意欲を失って”、目の前のことを適当にこなさないように
過去のことを考える暇があったら、一歩足を前に踏み出したいと思います。

※今日は上対馬高校の初回授業でした。
 なかなか新しいネットワークが安定せず…、申し訳ないです。
 未来を一歩ずつ改善しなくちゃ。

長崎から福岡経由の大阪

こんにちは、仁藤です。

新年度の授業がいよいよ全国各地でスタートしました。
そこで私自身も、表題のように各地を行ったり来たりの生活を始めています。

まず、長崎南山高校では、
新1年生と、新2年生に向けた授業がスタートしました。

新1年生では、昨年と同様に論理コミュニケーションの1を現地の先生方が行ってくださっています。
新2年生では、遠隔教育を用いて大学と接続しながら、論理コミュニケーション応用編を行います。
新しい挑戦です!
昨日南山高校を訪問して、遠隔システムの最終チェックも終わり、いよいよ準備万端です。
南山高校2年生のみなさん、ぜひ楽しみながら新しい授業を一緒に創っていきましょう。
新しい挑戦なので、みんなはお客様ではありません。一緒に授業を創るメンバーですよ〜。

さて、東筑高校でも、新1年生と新2年生での授業がスタートしました。
新2年生では、もう授業がないと思っていたのですが、継続するお話を頂きありがたく思っております。
新2年生では、身につけた論コミ力を使いながら、個々人が課題研究にチャレンジします。
ゼヒ、是非、自分なりの意見を、根拠を、楽しみながら設計してください。
”常識”にとらわれず、自由な発想で根拠を設計して欲しいです。楽しみ楽しみ。
新1年生は昨年度と同じカリキュラムですが、議論会を増やすなど、さらにアクティブになる仕掛けをしかけます。

松原高校では、本日から新1年生の授業がスタートです。
初回のみ、私がゲスト出演しました。
松原高校では、今年度から昨年よりも2倍に増えた先生方14名(!)が7クラスの授業を担当します。
さらに、その14名の先生は、国語の先生から理科の先生、社会の先生と多教科で構成されています。
1クラスにつき2名の先生をつけながらの、TT(team teaching)です。
面白いですよね?全教科で担当するって面白いですよね?TTっていいですよね。
いろんな挑戦が行われます。14名の先生とともにまた今年も走りきりたいと思います。

ということで、全国各地で段々と授業がスタートし始めておりますが、
今年は各地の授業も2年目なので、昨年度のやり方を踏襲すればうまくいくはずのところを
論コミに関わる先生方は、やはり新しい挑戦をまたはじめるようです。
私も、先生方に刺激を受けながら、今ある力を出しきって進んでいけたらと思います。

毎年毎年、仕事量的にキャパオーバーでミスも多いのですが(スイマセン)、
不思議なことにそのキャパがどんどん広がっているような気もしております。

ミスした時には、改善すればいいよね。
失敗したら、成功するまで続ければいいよね。
計画がっちし作るより、ゆるく走ったほうが柔軟に曲がれるよね。
結局、次善の策を尽くせば、なんとかなるよね、
の精神でことし1年も進みたいと思います。

1年間、楽しんでいきましょう!

仁藤

新年度のスタートです

本日は、2014年4月1日です。
今日から、2014年度がスタートします。

全国にいる論コミの仲間の先生方も、新しい学年・新しい役職・新しい環境となり
心機一転、新しい挑戦がスタートする1日です。

そんな日に、こんにちは。仁藤です(最近blog更新者が増えたので必ず名乗るようにします)。

昨年度末には、そんな全国の先生が一同に会し、
論理コミュニケーション関係者の総括会(合宿)が行われました。

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これがその様子です。各地で行われた授業をそれぞれの先生が発表し、
全員で課題の目線合わせなどを行いました。
場所は、私達collaboyouの出発地であるSFCの教室です。
そして、宿泊場所も、SFC内にあるゲストハウスを利用しました。
夜遅くまで語り合いました。元気をもらえました。
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(このゲストハウス、なかなか良かったです。)

参加してくださった先生をご紹介します。
(北から)
北海道北見藤女子高等学校の西先生
三重鈴鹿高等学校の染井先生
大阪松原高等学校の平野先生、岸本先生(Newメンバー!!)
福岡東筑高等学校の井上先生、工藤先生
長崎南山高等学校の秀島先生
ここに、coollaboyouから仁藤と齊田
そして、SFCの留学生であるyukyik(タイからの留学生)
慶応大学の梅嶋先生というほぼオールメンバーでの会議となりました。

論理コミュニケーションの活動は、全国の先生方からお問い合わせいただいています。
今後このコアメンバー以外の学校でも開始されると思います。
でも、そのような状況でもこのコアメンバーがいれば大丈夫だと思っています。

新しいことに次々と挑戦する井上先生、秀島先生や、西先生がいるので、これからも新しい試みが続いていくでしょうし、
論コミを学びやすい形に改良する平野先生、岸本先生、染井先生がいるので、いろんな学力レベルの学校に展開できるでしょう。
そして、論コミを活用した次の教育モデルを創っていく工藤先生、井上先生がいるので、論コミの次が描けるでしょう。

ということで、私達の組織は先生の皆様がいるからこそ支えられています。
私自身も、全国で同じような挑戦をする先生がいるからこそ、前に進めます。

新しいことの挑戦は、他者からの”批判”と自己の”怖れ”との戦いです。
戦いと言っても、それらを負かすのではなく、うまくノラリクラリする戦いです(笑)
今まで10年、それをやりくりしながら、今この場所にやっと立っています。
次の10年も、それをやりくりして、今よりも善さそうな場所へ常に移動したいと思っています。
常に楽しく、遊びを忘れずに。


あらためまして、
2014年度も、
全国の仲間の皆様、
そしてこれから仲間になるかもしれない皆様、
何卒よろしくお願いいたします。


2014年4月1日
日本論理コミュニケーション技術振興センター
教育部門責任者
仁藤亜里