2012年4月

市長表敬訪問

先日、市長に呼ばれてこの2年間の活動報告を行いました。
生徒が6名ついてきてくれて、生徒からの感想を述べてくれました。

この一人ひとりの感想が、非常に秀逸!
もう、先生驚いちゃった。
こんなに的確に、大人相手に話すことができるようになっていたんだと、実感しました。

市長からは、また論理コミュニケーションの授業に来たいと
おしゃって頂けて、本当に嬉しく思っております。

この模様は新聞記事にも取り上げていただき、
私の生徒たちがカラーでどーんと新聞に載りました。ふふふ。
市長訪問は3月のことです。

そして今週は、私個人が中日新聞に取材を受け、
元気な人の特集で記事にしていただきました。

生徒からの嬉しい言葉

春が来たと思ったら、またはだざむい日が続いています。
でも、この春の掴みどころがない感じ、好きです。
つっかまーえたっと思ったら、すり抜けていく感じ、イイです!

さて、春といえば別れの季節。
私が指導した生徒も巣立っていきました。
嬉しかったのは、手紙をたくさんもらえたこと。
中には、この子がまさかこんなことを思ってくれてたなんて!
という内容も多くて、本当に嬉しく思っています。

昨年の途中から、私は生徒に「私は贈り物は頂きません!
持ってこられても絶対受け取らないので、持ってこないでね」という
意志表明をしています。なぜなら、大学に合格した生徒からの
贈り物にキリがなかったためです。
確かに、私が力をかしたところはありますが、
教育とは一人の先生で行なっているものではありません。
私の力がその子のためになったのだとしたら、
それはその子をこれまで育ててくれた先生方や親御さんの力があったから
出来たことです。なので、私に贈り物をしていただくなんて、恐縮なのです。

「受け取らない」宣言をしてからは、贈り物を持ってくる人が減り
思惑どおりの毎日です。

しかし、そんな宣言をかいくぐる生徒がいまして、これまた面白いです。
私がいない間に置いて帰る、という手段です。(あなた達のことですよー笑)
これは、してやられた!という面白いさがあり笑ってしまいました。
さらに彼女たちは引越ししているので
送り返そうにも返し先がない上、運賃の方が高くつく…。
ということで、ありがたく頂きました。
お手紙も感動しました。
私との議論で成長できたという言葉を様々な生徒が書いてくれていて
本当に、一年間頑張って良かったと思えました。みんな、ありがとね。
ぜひ、帰省した際には顔を見せてくださいね。

さらに昨年度1年生だった生徒を連れて、市長へ表敬訪問に行きました。
そちらに関しては、また後日ご報告します。

その訪問の際に、1年間受け持った生徒が大人たちに向かって
「2年生になっても仁藤先生の授業を続けて欲しい」と訴えてくれました。
一人ではなく、数人が…。

先生、泣きそうになりました。

大人たちに向かって、そういう要望をしっかり話せるようになった生徒の成長と、
そして彼女たちの、熱の入った本気の眼差しに、涙が溢れました。

成長したなー。
みんな、成長するなー。
そんな生徒に出会えたことが嬉しいなー。
いろいろあったけど、1年間頑張ってよかった。

今感じていることは、
生徒が一番私のことを見てくれているということ。
その生徒たちの力で、私はやっとこの場所に立っています。

大阪・松原高校の先生方訪問

またまた、久しぶりの投稿になってしまいました。
良いことも悪いこともいろんなことがありました。
悪いことは、また次の機会にでも紹介します。

今日はいいことのご報告!
春休みの間に素敵な、それは素敵な先生に出会いました!

この方々です!ドンッ!
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大阪にある松原高校の先生方です。
SFCにある福澤諭吉先生と共に写真をパチリ。
そう、わざわざ神奈川まで来てくださったのです。

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話し合った場所は、ここSFC-IV(インキュベーションビレッジ)。
企業と大学とが様々なコラボレーションを行なっている場所です。

出会った経緯は、上記写真に写る平野先生が
書店で私たちの本を手にとり、連絡をくださったこと。
私たちもびっくりの展開です。
まさか、本屋で、売ってくださっているなんて!(そこ?)
平野先生いはく、本棚の一番上の一番はしっこにあったとのこと。
あー、それはいい位置だ(笑)
大阪のジュンク堂さん、わかっていらっしゃる。

いやいや、本屋の置いている位置の話ではなくって!
この出会い、ドラマみたいですよね!って話です!

本屋の片隅にあった本を手に取り、連絡までくださり
そしてコラボレーションできる運びになった…。
ドラマです。月9あたりで、どうですか!!!

ふぅ。
現実にこんなことが起こるなんて、ほんと人生捨てたものではありません。

また、先生方の取り組んでいらっしゃる活動は大変素敵な内容で、
その活動に我々の取り組みをコラボレーションさせていただけるというお話。
なんて、素敵なのでしょうか。
松原高校流論理コミュニケーションを是非創りましょう!
ワクワクしております、とてもワクワクしております。
こうやって、先生方から一緒に創っていきたいとおっしゃっていただけることは
本当に嬉しいです。大変光栄なことだと思ってます。

私は、こうやって論理コミュニケーションという考え方が
アメーバーの様に変化していくことを楽しみにしています。
そうすることで、きっとまたよくなっていくと思うからです。

実は、この松原高校さんとほぼ同時に福岡の高校の先生からも
これまたたまたま本を目にしたという経緯でお声がけを頂きました。
福岡の先生は、さらに我々のチームメンバーである梅嶋が
出演したNHKのラジオを偶然聞いてくださったとのこと。
これも、まさかの展開です。
さらには、九州出身である私のこともご存知だったようで、
九州内の国語科研究会で耳にしたことがあったとのこと。
偶然すぎます。鳥肌が立ちました。

ということで、この3月4月は偶然が重なって重なって、
このように素敵な出会いに恵まれました。
このような出会いと、生徒たちとの出会いで私は支えられています。
私非常に不器用に生きていますが、こうやって一つのことを諦めずにいたら
仲間って増えるんですね(涙)

いろんな事があった一年なので、本当に泣きたいくらい
この出会いに感謝しています。
ありがとうございます。
この出会い、大切にしたいです。
そのためには、力を出し切って企画を考えます。

英語教員から見たタイ出張

さて、昨日に続き連続の更新です。
昨日報告したタイ出張は、後輩の齊田先生も一緒でした。
彼女は私たちの研究グループで英語教育を担当しています。
英語と中国語が話せる彼女が、タイの会議に出席して考えたことを文章にまとめてくれたので、ここで紹介したいと思います!

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意見の発信力と道具としての英語

 

2012330

齋田有里

  

タイの学生の論理的な意見と英語力

 2012327日にタイのバンコクで開かれたたアントレプレナーシップ教育国際会議に参加して驚いた。チュラロンコン大学の学生は東南アジア各国のトップクラスの教授を前にし、それぞれから投げかけられる質問に対して、論理的にしっかりと応答し、さらに英語を母国語のように使いこなしていた。ここに呼ばれていた生徒は特別成績が優秀であるとか、英語ができるというわけではない。この大学のどの学生に話しかけても、流暢な英語で返ってくる。

 東南アジアの国々が英語で企業家教育を始めている。英語はもはや当たり前であり、道具でしかなく、それを駆使して新しいことを学ぶという姿勢ができている。日本はどうか、受験のためだけに英語を勉強しているようでは、日本を越えた国々とコミュニケーションできずにあっという間にこの世界から取り残されてしまうだろう。


ゴールは英語が話せるようになることではなく、その先にある世界

 今私たちはこの世界の動きを子供たちに伝えていかなければならない。問題を解くだけの英語教育はやめにしたい。英語はコミュニケーションツールでしかなく、マスターすることが目標ではないのだ。英語を駆使し、その先にあるものを教師が、大人が生徒に感じさせてあげなければならない。

 教師が英語教育で生徒に与えるべきものは、偏差値ではなく機会だと考えている。子どもたちは楽しいことがそこにあれば自らすすんで学ぼうとする。人とコミュニケーションすることが楽しいと感じれば、媒介する言葉が日本語であれ、英語であれコミュニケーションをしようとするのだ。それは会話だけに限らず、手紙やメールを書いたり、本を読むことも人とのコミュニケーションだ。ただ、お互いの母国語が違う、だから英語を学ぶ、それこそが世界共通語としての英語であり、私たちが生徒に教えなければいけないものだと思う。

 これを実現するために私は今、東南アジアの国々との連携を計画している。生徒たちに、世界を知ってほしい。そして異文化に触れたあと、日本の良さを再認識し、それを世界に伝えることができるようになってほしいと思う。



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ぎゃーーー、なにこの文章!なんて明確な問題発見!素敵ー、私の後輩素敵ー。
「おいおい、後輩の方が出張を上手くまとめてるやん!」
という声が方々から聞こえてきます。('∀`)>ホントだね、てへ。

この後輩、本当に素晴らしい問題発見をする人なんです。
素晴らしい能力を持っているから、いつも刺激されて、お互い切磋琢磨してます。
先輩後輩というか、同志に近い関係。
こういう仲間を持てることに、本当に感謝している毎日です。

そして、今仲間が加速度的に増えています。
あー、嬉しいなぁ。

♪(カモンカモンカモーン、エビバディゴー!)←分かる人にはわかる…。

チュラロンコン大学!!!

初めての国際会議。
初めてのオール外国人会議。
初めてのオールEnglishでの会議。
初めてのチュラロンコン大学。
初めてのタイ!!!!

ということで、初めてづくしの海外出張に行ってきました。
今回参加した会議は、アジア諸国が行なっている
アントレプレナー教育の研究発表会です。
アントレプレナー教育とは、社会起業家(マザーテレサ)、起業家(ビルゲイツ)など
社会を変えたり引っ張ったりするような存在を育てるための教育です。

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はい、世界各国の素晴らしい教授の皆様の横にいます。
私とさいた先生がいます。
この素晴らしい教授陣とチュラロンコンの大学生を入れて
英語で会議をしました。

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英語力が無い私にとっては、聞き取りがとても大変でした。
でも大学時代から考えてきたテーマだからこそ、自分のレベル以上に聞き取れた気がしてます。
この会議に参加して、やはり英語とはスコアを競うものではないなという想いを強くしました。
テストをするのは、英語がしゃべれるための手段であり目的ではありません。
やはり、今の日本の英語教育は世界とのコラボレーションに乗り遅れていると感じています。

さらに、チュラロンコンの生徒たちが、意見を非常に論理的にしっかり発言できることも特筆すべき点だと思います。
今回の会議での発見・勉強した点は私の授業改善に活かしたいと思っています。

私が教える論理コミュニケーションという授業も、英語の授業も
誰かとコラボレーションするためにあるものだと思います。
一人で表現したって、何も面白くない。
文章を書く意味は、誰かとつながるためだと信じます。
私の授業は、文章を綺麗に上手く書く授業ではありません。

だからこそ、今回の会議において国の置かれている状況が異なる国々が
真摯に楽しそうにコラボレーションしている姿は非常に刺激になりました。
これこそが、コミュニケーションを学ぶ楽しさです。

ぬふふ、楽しかったなー。
言葉通じなかったけど、楽しかったなー。
ワクワクしたなー。目がランランしたなー。

会議後はみんなで昼食を取りました。
これが、また絶品タイ料理!!!
忘れられない味ですー。

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今日から新年度です。
そこで、新年度の抱負を。

肩の力を抜いて、目の前のことに誠実に。
そして、変化を受け入れて、流れに身をまかせる。

the抽象的!
ま、自分を偽らず、出来る範囲で頑張りまーすヽ(*´∀`)ノ

至らないところばかりだと思いますが、お互い様の精神で
温かく見守って頂けたら(時には手を差し伸べて頂けたら)これ幸いです!