ある意味同時通訳。

外国語を母語を介さずに外国語で思考できれば、そこには翻訳という作業は入らないのですが、
一度日本語で考えて、それを英語で発信するということをしているうちは、それは翻訳であり、
会話の場面であれば、ある意味一人同時通訳しているんだと思うのです。

私も、簡単なことは英語がぱっと口から出ますが、普段話し慣れてない話題になると、
まず日本語で思考して、それを英語に変換するという作業をものすごい速さで行っています。
そう考えるとやっぱり同時通訳なんじゃないかと思うのです。

では、一人同時通訳をスムーズにできるには何が必要か?
それは「イメージ」なのではないかと思います。
母語なら、「イメージ→母語」をほぼ一瞬でできます。
それが、外国語になると、「イメージ→母語→外国語」という流れになり、考えることが大幅に増えます。

具体的には、こんな感じでしょうか。
1.イメージが日本語で浮かぶ。(ここは超高速)
2.日本語に合う英単語を頭の中で探しまくる。たくさんの引き出しを開け閉めする。(語彙)
3.そんなこんなでやっと見つけた英単語を並べる。(文法)
こんな経験ないですか。
私は今でもあります。
2と3でかなり時間がかかってしまいます。
これを少しでも短縮するのに大切なのは、「イメージ→外国語」という流れ。

イメージから英単語がぱっと思いつくのがよいなと。
だからこそ、学ぶ時に「外国語→イメージ」にしてしまおうと。
「外国語↔イメージ」この繋がりが大切だと考えています。
これで、少なくとも2はスピードがあがると思います。

私のテキストでは、イラストがたくさんあって、
イメージで英語を考えられるようにしたいなと思っています。
頭の中にたくさんの引き出しを作るのではなく、
ほわわ〜んとした雲がたくさん重なり合っている感じが理想です。




「外国語としての英語を考えるとき、意味情報として無視できないのが訳語である。
訳語を使うことによって、母語で形成された意味概念を容易に英語の語彙に適応できるからである。
しかしながら、訳語自体と意味概念とは情報としては別個のものである。
(中略)したがって、語彙指導の過程においても、訳語を媒介としながらも、
イメージを活性化するなど語形と概念を直接結びつけられるような方策をとる必要がある。」
(門田・池村『英語語彙指導ハンドブック』)






ほわわ〜ん、ほわわ〜んがゆるくあれば、
若干イメージ間違えたとしても、相手は理解してくれるんじゃないかなーって。
例えばwatchとlookとseeとか。

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