2014年2月

人権の学習発表会

松高に行った目的その2を、遅くなりましたが更新します。

2週間前に松高に行った目的のもう一つ目は、
松高が代々大切にしている人権学習の発表会を見学させていただくことでした。
松原高校では、人権についてじっくり学ぶカリキュラムが有ります。
日本中多くの学校でも人権学習を行っているとは思うのですが、松高のちからの入れ方はほんとうにすごい!松高の生徒は、人権学習の中で、人として一番大切なことを学び、そこに共鳴している様に感じています。

人権学習で取り組んでいるのは、様々なマイノリティに関する差別のことです。
なぜ、住む場所や肌の色や、好きになる性別などで差別が起こるのか、
松高の先生方がオリジナルで作成されたカリキュラムでじっくり学んでいきます。
そして、生徒自身の抱えるしんどさも、このカリキュラムで受け止め、学年全体が共鳴する準備をしている(完全に共鳴するのは高3の時かな)、そんなプログラムです。

外部の人間が、好き勝手書いてすいません。
事実と違う部分があるかもしれませんが、私が松高に2年間関わらせて頂いて感じたことをそのまま書きました。

私は松高に行く度、学校全体に漂う優しさを感じています。
しんどさに気づく、しんどい友達をほっておかない、しんどさを貯めこまない。
この、隣の友達のしんどさを共有するという文化が、なんともいえない優しさを生んでいるんだろうなと思っています。

そんな人として大切なことを学んだ生徒のみんなには、
社会に出た後も、負けないで欲しいし、笑っていて欲しいです。
毎回おじゃまして、生徒と話す度に、そう思っています。

そのために私が出来ることは少ないけど、私は松高の生徒のみんなを社会に送り届ける手伝いをするひとつのネジなので、それを全うしなくちゃと思っています。
でも、私にできることは少ないんだな‐。
みんなに会ってしんどさを共有すればするほど、自分がちっぽけになります。

だから、私がまずがんばらなくちゃ・・・。

生徒の成長を感じた発表会

先週と今週と、大阪と東京を行ったり来たりしています。

先週は、大阪の松原高校で行われた
高校1年生による、研究発表会に参加してきました。
(正式名称:授業「産業社会と人間」の発表会)

つながり・福祉・多様な文化などの各テーマに合わせて
生徒が会いに行った人、文章を読んで知ったことをベースとして
自分が伝えたいことをグループでまとめて発表するというものです。

聞き手の生徒もしっかり聞けていましたし
発表する生徒もしっかり発表できていました。
(一部間に合わなかったグループもあったかな 笑
でもその完成度合いの多様さも、松高の発表の魅力です)

私の中では、1年間おこなった論理コミュニケーションで学んだ
根拠や事例をつけると、相手に伝わりやすくなるということが
どこまで生徒の中に意識化できたかの確認をしていました。
やはり、まだまだ意識化まで出来ている生徒は少なかったように
思いますが、無意識だとしても、多くのグループが
しっかり「理由」や「事例」を述べることが出来ていました。
(意識化…論コミの授業が今回の発表に繋がっていると意識できている状態)

しかし、きっと「根拠」や「事例」が発表できていた背景には
担当の先生方の指導という点が大きかったと思いますし、
それ以上に生徒たちみんなが元々持っていた力だという気もしてます。
でも、そこに論コミが少しでも影響できていたら嬉しなーと思いながら、
見学できた班と生徒には、心から拍手を送りました。
(なるべく全部見たかったけど、見れなかった班はごめんなさい)
来年以降は、もっと産社の授業と連携して、意識化を進めていきたいです。
それには現場の先生との更なる連携が必要なので、先生方来年度も何卒宜しくお願いいたします。

論理コミュニケーションの松原高校での授業はもうすぐ終わります。
でも、発表したりレポートを書く機会に恵まれた松高のみんなにとって、
1年生で身につけた論理コミュニケーションのちからはこれからの活動の
ベースになるはずなので、2年生の時も3年生の時もゆる〜く時々
練習を行ってくれたら嬉しいな‐と思っています。

それにしても、いっちばん嬉しかったのは、
なによりも、
1年生の生徒の皆が、私を見つけたら
「うちの発表絶対見に来てな!」と声をかけてくれたことです。
走りながら、なるべく声をかけてくれたこの発表には間に合うように移動しながら、とっても嬉しくて、心が満たされました。
声をかけてくれた子達、本当にありがと〜〜!!

さて、今回の松高訪問は、もう一つの目的がありました。
それについては、次回書きたいと思います。