文章を書くことの可能性
さいたです。
見た目以上に人見知りが激しい私が、大学で論理コミュニケーションを教えて3回目、文章のすばらしさについて気付いたことがあります。うわべだけの付き合いだとあまり親身になれないのに、その人の中身を知ると、すごく近づいて感じることができるということです。話しかけても、鎧でガッチガチの学生たちは、文章には本気のことを書くのです。(たぶん)
大学生といったら、私とあまり変わらないし、むしろ混ざっていてもおかしくないような容姿なので、授業は毎回なめられないかどうかとか余計なほど緊張しています。文章を読んだり、書いたりするのが好きな子はあまりいないようで、ぶつくさ文句を言いながら最初にテストを受けてもらいました。そのあとも論理コミュニケーションの内容をしっかり学ぶ前に、力試しでみんなに「一年間で成し遂げたいこと」をテーマに文章を書いてもらいました。やっぱり最初は文句だらけで、全然書き始めようとしなかった学生たち。でも、励まし続けると、みんなちょっとずつ書き始めて、なんと、10分後にはシーン!まさか、このクラスがこんなにシーンとなるとは!!くらいの勢いでみんな文章に自分の思いをはせていました。普段は「俺、勉強しねーし」オーラを放ちまくっている学生もしっかりと自分のやりたいことを紙にぶつけてきます。それを読んだ瞬間、なんか「あー、今まで彼らのことうわべだけでしかみてこなかったなあ」と反省。と同時に、文章ってすげー!と実感。
メール世代は文章を書けないといわれますが、メール世代だからこそ、短いアイディアは豊富で、文章を書くのもめちゃくちゃ苦手っていう子はいない。これから、この授業で彼らが論理的に書けるように責任をもって教えていきたいです!!
2012年5月 1日 10:45 | 記入者: 仁藤