県知事との議論

おひさしぶりです。
仁藤です。ずいぶん更新していなかったので、少し時間をさかのぼって7月の話をします。

7月31日に鈴木英敬県知事が授業に来てくれました。
生徒と同じ目線で「教育内容は誰がきめるものなのか」という議論を
真剣にしていただき、生徒ひとりひとりの目がぎらぎらしていく瞬間をみせてくれました。

ただし、これは県知事を呼んだことがすごいのではありません
それは市長が来たときも同じなのですが、
誰か偉い人と外の人と議論すること単体ではただのイベントどまりです。
議論に参加した2年生は、約1年間授業を受けてきて
ようやく外の人間と議論をすることができました。

私はこの1年間がとても重要なのだと思っています。
論理的に読んだり書いたりする経験を1年間経てから
議論をするからこそ意味があるのです。

「もう論理コミュニケーション能力は十分にみについた」と思っていた生徒にとっては
論理コミュニケーション力というのはただのお皿にすぎず、
それに何をのせて、何を相手に伝えるかは永遠にゴールのないものだとわかった機会になったでしょう。
「論理コミュニケーション力を伸ばすことに意義が感じられていなかった」生徒にとっては
論理コミュニケーションを身につけた先に、同じ志をもつ仲間とめぐり合え、
社会に主体的に参加する世界が広がっていることが感じられたでしょう。

それぞれの生徒が、1年間がんばって身につけたからこその
議論であり、市長であり、県知事なのです。


ただの、イベントとはそこが違います。
ただ単に県知事をよべば面白い授業が出来たのか?というと
そうではないということを、ここに記しておきます。

追伸
現在毎日大学に通う生活をしています。
久しぶり(1年ぶり)の大学の授業はやはりとても面白くて
180分があっというまで、先生の言葉に目がぎらぎらします。
毛穴が全て開くかのような感覚で、ひとつひとつの言葉にわくわくしています。
先生方とも議論をさせていただき、素敵な出会いもありました。あー楽しい。
いくつになっても学ぶことは本当に面白い。自分の知らない世界がまた広がっていく。
次回は、授業内容から感じたことを書きたいと思います。
(目指せ!夏休み中はほぼ毎日更新!という目標が3日坊主にならないようにがんばります)

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