シンプルなメソッドと測定技術で伸びる。
論理コミュニケーション力育成プログラム

論理コミュニケーション力とは?

2020年から始まる新しい大学入試。そして、大学入学後の研究活動。さらに、その先にある社会の中で働くときに必要となる力、それが論理コミュニケーション力です。 私たちは2003年に、社会で求められるコミュニケーション力を「聴く力」、「構築する力」、「伝える力」の3階層に分割、かつ詳細14項目による定義を実現、この能力を「論理コミュニケーション力」と定義※しました。

私たちが定義する論理力+コミュニケーション力

聴く力

伝える力

構築する力

※定義の経緯
第一に、大企業からベンチャー、および複数業種から 構成する計32社の人事担当者を対象として 「新卒採用で計測したい能力項目」をアンケート調査した。 第二に、第一次調査対象企業32社から7社を抽出し、 必要とされるコミュニケーション力に関する インタビュー調査を実施した。 第三に、企業経営者、人事採用責任者、コンサルタントと 大学研究者という産学連携による 「コミュニケーション力の詳細定義のための研究会」を 発足させ、新卒社員を中心に社会やビジネスで実際に 求められるコミュケーション力を議論した。

大切にしていること

私たちは、「論理コミュニケーション力」を分解し定義しています。分解したことで、定量的にこの力を 測定できる技術が生まれ、論理的な文章を書く指導をプロセスに分解して行えるようになりました。 また、論理コミュニケーション力の教育プログラムにおいては「覚えるルールを必要最低限にする」ことを 大切に設計しました。シンプルにしたことで誰でもが手に取れるメソッドになっています。

協力高校(2016年度)

現在、論理コミュニケーション力の教育を実施している高校です。現場の先生が授業を担当している高校や、 遠隔授業を導入している高校、検定のみ実施している高校など、実施の仕方は様々です。

  • 長崎県立上対馬高等学校
    (長崎県対馬市) 

  • 長崎県立西彼杵高等学校
    (長崎県西海市)

  • 長崎県立島原高等学校
    (長崎県島原市)

  • 私立鈴鹿高等学校
    (三重県鈴鹿市)

  • 福岡県立東筑高等学校
    (福岡県北九州市)

  • 私立長崎南山中学高等学校
    (長崎県長崎市)

  • 大阪府立松原高等学校
    (大阪府松原市)

  • 私立北見藤女子高等学校
    (北海道北見市)

  • 私立大阪薫英学院高等学校
    (大阪府摂津市)

オリジナルメソッド

論理コミュニケーションの教育プログラムは、長年の基礎研究と生徒の書く文章とその作成プロセスを データ分析することにより確立させたオリジナルメソッドで教育効果を高めます。

メソッド

5つのステップと9つのルール

論理的な文章を書くまでのプロセスを5つのステップと9つのルールに集約しました。覚えるルールを必要最低限にすることで、 身につけやすい手法になっています。

必要最低限のルールをさらに覚えやすくするために フレームワーク「文章の設計図」を独自開発しました。 一見お弁当箱のようなフレームに文章を順番に いれていくことで、論理的な文章が完成します。

▼文章の設計図

正規教科として導入イメージ

論理コミュニケーション力を育成する教育を実施する方法は3種類あります。各学校の状況に合わせて 選択いただいています。

1

授業と検定の実施

私たちの提供する授業セットを 使い、現場の先生が授業を 行うとともに、育成した力を 検定で効果測定するやり方です。

2

検定のみの実施

私たちが提供する 論理コミュニケーション力 測定の検定を受検し、 生徒の力を高めるやり方です。

3

短期間完成の講座の実施
(現在開発中)

coming soon

使用教科書

授業で使用いただく教科書は、慶應義塾大学出版から発売されている「論理コミュニケーション 第2版」です。

新しい大学入試や大学での研究活動、そして社会で働く上で必要とされる 「論理コミュニケーション力」を身につけるための演習を収録した 実践的なテキストです。ワークブック形式で、テキストの中に書き込み ながら学ぶことが出来ます。 第2版では、より高度な読解問題を加え、高校教育のみならず、 大学入試対策や大学教育にも対応できる内容となりました。

定価 1,944円(本体 1,800円)


B5判/並製/192頁

プログラムの詳細

論理コミュニケーション力を身につけるためのツールを紹介します。

授業

3年間の授業カリキュラムを開発。3年分の授業スライドや追加演習
プリントや研修が用意されているので、すぐに授業を導入できます。

論理的に考え、発信する インタラクティブな授業

慶応義塾大学出版から販売されているテキストと、 その指導書を基に、各高校の先生が授業を実施しています。 もちろん授業を実施するにあたっては論コミセンター専属講師が サポートをいたします。

テキストに沿った豊富な授業スライド

1回50分の授業、3年間分に対応した授業スライドを 開発しています。スライドに沿って授業する際の解説書も 用意しているので、すぐに授業を始めることが出来ます。

量やレベルの違いを補う追加演習プリントを随時開発

テキストに収録できなかったレベル別の追加演習を プリントとして、論理コミュニケーション教育導入校に 提供しています。現場での実証を受けて、 随時改善し最新のものを提供します。

一部の学校においては、 SFCフォーラム所属講師が直接高校生を指導する遠隔授業を実施中

※私たちは、神奈川県藤沢市のSFCインキュベーションビレッジ内と東京赤坂,
そして三重県四日市市に遠隔授業配信拠点を持っています。

先生方のための講習会も実施しています

ご不明点等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

マーク式
検定

ビジネスケース教材×ロールプレイング方式による マーク試験で
論理コミュニケーション力を定量的に測定

「論理的に聴く力」「論理的に構築する力」 「論理的につたえる力」とその総合力を4段階で評価

国内外の経営大学院(ビジネススクール)において主に経営者の意思決定の演習授業(ケースメソッド)で使用される教材である ビジネスケース教材の手法に、ロールプレイング方式と呼ばれる ゲーム(刻々と変化する環境下で限られた複数の選択肢から 選択を繰り返すことで自分の意思決定を形成していくゲーム)で 採用されている手法を組み合わせたマーク式テストです。

授業実施校はその前後の効果測定に。検定のみ 導入校はテストを複数回受験することで力を高めます。

本テストは、受験するケースの種類を選ぶことが出来ます。現在は地球環境ボランティア(NPO)のケース、 教育編集出版のケース、携帯電話の営業担当者のケースなどが あります。詳しくはお問い合わせください。

記述式
検定

小論文入試形式の記述型試験で、
生徒ひとり一人の「論理的な記述力・要約力」を測定

授業の開始前後に実施することで力の伸びを測ります

3つのタイプに分かれた小論検定と志望理由書検定を実施。

  • ・タイプⅠは、与えられたテーマに沿って論理的な意見文を書く問題。
  • ・タイプⅡは課題文を読んだ上で論理的な意見文を書く問題。
  • ・タイプⅢは課題文を要約し、それを踏まえて論理的な意見文を書く問題。
志望理由書検定は、志望理由書の論理性を、弊社独自の基準で測定します。

授業実施校は授業の節目の効果検証に。検定のみ 導入校はテストを複数回受験することで力を高めます。

検定結果は、ABCDの4段階評価&個別の添削コメントを 返却します。論理性のチェックに特化しており、 どのように書けば論理がつながったのかが分かるコメントを 返却します。実際に、このテストを複数回受けることで、 論理性が高まることが確認されています。

実際の論述紹介

授業と検定を通して論理的に聴き、論理的に考え、論理的に 伝える力が身についていった事例のご紹介です。

▼受講前の小論文

▼受講後の小論文

授業導入高校の先生の声

三重県鈴鹿高等学校 染井 久代 先生

鈴鹿高校の論理コミュニケーションの導入のきっかけは、教科の学力を伸ばすための基本的な力を育成するためでした。どの科目でも単に暗記だけの勉強ではなく、何故その答えになるのかを突き詰めて考える活動を取り入れたいというところから出発しています。仁藤先生に大変お世話になり、テキストも含めて現在の形を作り上げていただきました。 現在授業は1年生の学校設定科目として週に1単位実施しています。その効果として、まず文章を書くこと・話すことへの抵抗がかなり少なくなったと思います。また考える手順が身につきました。3年生になって様々な文章を書く機会にも、身につけたことを応用しながら考えることが出来るようになってきました。

授業導入高校の生徒さんの声

九州大学教育学部2年生(2016年時点)

私は大学で論理コミュニケーションは役立っていると思う。理由としては主に3つある。   1つ目に、大学の授業にて課されるレポートである。レポートは大学生が入学して、まずはじめに苦戦するものである。どういうことかというと、多くの人が「レポートの書き方が分からない」という壁にぶつかるのである。しかし、私はレポートの書き方が分からないという悩みを抱えることはなかった。論コミで習った通りにレポートを書けば、相手(つまり教授)に伝わるからである。

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2つ目に、議論や会議の場における意見交換である。大学生になると高校生の時以上に議論や会議が多くなる。私も、サークル活動において、社会人の方や先生、サークルの仲間と会議やミーティングをする機会が多くある。その際、意見をするときには根拠というものが非常に重要になってくるということを痛感する。根拠のしっかりしている意見はやはり案として通りやすい。せっかく良い意見が思いついたとも根拠を他人に伝えることができなければ、その案はいいけれども実現化できないと判断され、却下される。論コミは根拠を重視するので、この練習をしておけば、発言する際に自然と根拠を見つけながら意見を考える癖がつき、自分の意見をより通しやすくなる。   3つ目に、1人の人間として対等に接してもらえる、である。大人からみると、高校生や大学生はやはり未熟な子供と思われることが多い。しかし、2つ目の議論で述べたように根拠がしっかりしていると大人が耳を傾けてくれる。根拠のしっかりした意見を述べると、大人は子供扱いすることなく、その意見に対して本気で意見を述べてくれる。そして、私達の意見に賛同してくれたり、協力してくれるようになったりする。それを痛感したのが、夏休みに参加したビジネスコンテストにおいてである。これは4泊5日で行われるコンテストである。4人1チームで地域を活性化するにはどうしたらいいかを議論し、最後に1つのプランをその地域に住む住民の前で発表するといったものだ。私は同じ学部の友人3人と1つのグループを作って参加した。6チーム参加しており、1年が4人でチームを組んでいるのは私達だけだった。他のチームには4年生や有名な大学の学生がいたり、と強豪だったが、それに負けないように、私たちはただひたすら根拠を積み重ねてプランを構築していった。専門家や社会人との意見交換会では、きちんと根拠を述べてプランを言えば、本気の回答をしてもらえるし、私たちのプランに今後協力していきたいと言ってくれる人も現れた。発表では、意見を先に述べて、そのあとに根拠を述べるという論コミスタイルで行った。結果、最優秀賞と市民賞の2つを獲得し、私達のプランがその地域において実現化することが決まった。これはまさに論コミで学んだことが生かされた結果だと思っている。

立命館大学コミュニケーション学域 3年生(2016年時点)

高校生のときに論理コミュニケーションの授業を受けて、ここが1番伸びたなと 実感するところは、自分が考えている意見を正確に、そして分かり易く相手に 伝える力が身に着いた点です。 なぜ、それを実感できているかというと、 自分の考えを相手に伝える前に自分の中で自問自答をしてみて、しっかりと 自分の意見になぜそう考えたのか?という根拠を示し

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自分自身がまず納得をしてから相手に伝える方法を論理コミュニケーションの授業を通して学んだからです。そして、この方法を使う事により、実際に、考え方が違う人にでも自分の考えを受け入れ、認めてもらうことが増えてきました。これらの経験を踏まえ、この論理コミュニケーションで培った力はこれからの社会で必要不可欠なものだと強く感じています。

早稲田大学 社会科学部4年生(2016年時点)

私は論理コミュニケーションの授業を通して、自分の言葉に対する自信と 思考を言語化する力を得ることができました。 論理コミュニケーションの授業では、論理的な思考の組み立て方や論理的な 文章の書き方を学びました。私はこの学びを通して、論理的に言葉を 組み立てる力を習得することができ、文章を書くことに対する苦手意識もなくなりました。結果として、大学受験の志望動機書や小論文に自信を持って取り組むことができました

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大学入学後もレポートやディスカッションといった「自分の考えを相手に伝える」という経験を重ねるうちに、自分の考えを言語化することが得意になりました。これは私がこういった活動に対し、自信をもって取り組むことができたからであり、論理コミュニケーションで培った力が全てのベースになっています。 論理コミュニケーションは「考え、伝える」という力を育む学びであり、一生ものの力になる学びであると確信しています

Q,論理コミュニケーションの授業に対する印象を教えてください

※2014年度長崎県立上対馬高校高校1年生(35名)の授業後のアンケート結果です。

導入に向けての相談、
ご不明点などお気軽にお問い合わせ下さい。

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